岩崎氏館

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岩崎氏館:略データ
・場 所・山梨県甲州市勝沼町下岩崎
・築城年・−
・築城者・−
・城 主・岩崎氏
・構 造・平城(居館)
・文化財・甲州市指定史跡
・指定日・−
・概 要・岩崎氏は甲斐源氏5代当主、武田家2代当主である武田信光の5男七郎信隆が甲斐国山梨郡岩崎郷に配された事から地名に因み「岩崎」姓を掲げたのが始まりとされます。

「吾妻鏡」によると、寛正2年に御弓始め射手一番手に武田七郎の名が連ねている事から信隆が弓の名手だった事が窺えます。

又、信隆は弘安6年に安芸国4郡の地頭職に就任したようで、安芸国沼田郡長楽寺村に境内を構えていた長楽寺に対し寺領24貫を寄進し祈願所としています。

同じく広島市安佐南区にある光明寺にも信隆が正安2年に寄進した鰐口が残されています。

南北朝時代の岩崎盛信の代には甲斐国守護だったとされ「太平記」や「天竜寺供養記」でその名が記されています。

その後、岩崎氏は跡部氏に従うようになり、戦国時代に武田信昌と跡部景家との抗争の中、没落しています。

武田家の家宝とも言える「御旗」や「楯無鎧」も当初は岩崎家が8代にわたり継承していましたが、岩崎直信の時に武田信重に移管し、事実上武田家が惣領になったとされます。

岩崎氏館は東西約100m、南北約80m規模で、左右2廓で構成され、堀によって分かれていました。

比高10程の高台に位置し、北と東には小川が流れ天然の堀に見立てられ、四方を土塁と堀で囲み、南西隅には櫓が設けられていたようです。

岩崎氏館の跡地は貴重な事から甲州市指定史跡に指定されています。

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