稲荷塚古墳(甲府市)概要: 稲荷塚古墳は山梨県甲府市下向山町に位置する古墳で、 古墳時代後期に区分けされる6世紀後半に築造されたと推定される直径約20m、高さ約3.5mの円墳です。南側に入口幅1.85m、全長8.2の横穴式石室があり、土師器、須恵器、鉄製品、玉類、金環等が出土、中でも銀象嵌太刀は山梨県内初の発見だったそうです。周辺には2号墳、3号墳が確認されており、当時の当地域の有力豪族の一族が埋葬されていたと推定されています。稲荷塚古墳は築造から7世紀まで追加埋葬が行われ、発掘された銅鋺は当時、当地方にも仏教が伝来したことを示しています。発見された190点は貴重な事から名称「稲荷塚古墳出土銅鋺・象嵌大刀等出土品一括」として平成14年(2002)に山梨県指定文化財(考古資料)に指定されています。
稲荷塚古墳:上空画像
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