甲州市: 放光寺

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概要・歴史・観光・見所
放光寺(甲州市)概要: 高橋山放光寺は山梨県甲州市塩山藤木放光寺の境内に設けられたシンプルな鐘楼に境内を構えている真言宗智山派の寺院です。放光寺の創建は平安時代に大菩薩峠の山麓一ノ瀬高橋に山岳信仰の寺院として開山した高橋山多聞院法光寺を源流としています。寿永3年(1184)、牧荘や八幡庄の領主だった安田義定(新羅三郎義光の孫清光の子)が本拠に近い山梨郡藤木郷へ法光寺の境内を移し賀賢上人を招聘し天台宗の寺院として改めて開山、歴代安田家の菩提寺とし阿弥陀三尊や大日如来、愛染明王、不動明王などを安置しています。鎌倉幕府が成立すると源頼朝が自らの権力の集中を図り有力一族の排斥を遂行、建久4年(1193)には微罪で安田義資(義定の嫡男)が斬首、義定も連座し遠江国守護職を解任され所領も没収、翌年の建久5年(1194)には失意のまま放光寺の境内で自害したと伝えられています(享年61歳、戒名:法光大禅定門)。その後、甲斐国守護職の武田家が庇護すると寺運が隆盛、南北朝時代には真言宗に改宗し、最盛期には甲斐国檀林7ヶ寺の触頭の格式を得て、寺領1000石、塔頭12坊、末寺70ヶ寺を抱える大寺院となりました。

戦国時代に入ると武田信玄(躑躅ヶ崎館の城主)は祈願所として寺領の寄進や放光寺(甲州市)の仁王門に安置されている金剛力士像諸役の免除を行い永禄11年(1568)には戦勝祈願が行われ元亀3年(1572)には大般若経六百巻(南北朝時代の写経)を寄進しています。天正10年(1582)、織田信長と徳川家康が甲斐に侵攻し武田家が滅亡すると、武田家の関係が深い多くの神社や寺院が焼き討ちされ放光寺も多分にもれず焼失し衰微します。同年、信長が本能寺の変により自刃すると、新たに領主になった家康が寺領を安堵、江戸時代に入ると幕府が庇護し寛文18年(1642)には江戸幕府3代将軍徳川家光が朱印地状を発給し、寛文年間(1661〜1673年)には保田若狭守宗雪(幕府作事奉行)により本堂が再建されています。その後も甲府藩主柳沢吉保の庇護などにより寺運が隆盛し甲斐国談林7箇寺に数えられ多くの末寺、塔頭を擁しました。

現在の放光寺本堂は再建当時のもので、入母屋、銅板葺(元茅葺)、平入、桁行9間、梁間6間、江戸時代中期に建てられた方丈形式の寺院本堂建築の遺構として貴重な事から平成8年(1996)に甲州市指定文化財に指定されています。放光寺庫裏は江戸時代に造営されたもので、木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、妻入り、桁行9間、張間6間、庫裏建築の遺構として貴重な事から平成8年(1996)に甲州市指定文化財に指定されています。総門は黄檗宗風形式で、三間一戸、銅板葺き、中央部の屋根が左右のものより高くし特徴ある意匠となっています。仁王門は入母屋、銅板葺き、三間一戸、桁行3間、張間2間、八脚単層門、左右には金剛力士像が安置されています。山門は切妻、本瓦葺き、一間一戸、四脚門。

放光寺は寺宝も多く木造大日如来坐像(平安時代末期、像高95.4cm、漆箔)、木造愛染明王坐像(平安時代、像高89.1cm、彩色)、木造金剛力士立像(平安時代末期、総高阿形275cm、吽形270cm、寄木造、彫眼)、木造不動明王立像(平安時代末期、像高148.4cm、彩色)が国指定重要文化財に指定されています。甲斐百八霊場第8番札所。甲斐国八十八霊場第72番札所。甲州東郡七福神(大黒天)。山号:高橋山。宗派:真言宗智山派。本尊:金剛界大日如来。

放光寺の文化財
・ 木造大日如来坐像−平安時代末期−国指定重要文化財
・ 木造愛染明王坐像−平安時代−国指定重要文化財
・ 木造金剛力士立像−平安時代末期−国指定重要文化財
・ 木造不動明王立像−平安時代末期−国指定重要文化財
・ 放光寺銅鐘−平安時代末期−山梨県指定有形文化財
・ 紙本墨書大般若経(589巻)−室町時代−山梨県指定有形文化財
・ 放光寺本堂−元禄年間−甲州市指定文化財
・ 放光寺庫裏−慶長年間−甲州市指定文化財
・ 放光寺遺跡出土品一括−甲州市指定文化財
・ 法隆寺金堂西壁阿弥陀三尊図写−甲州市指定文化財

放光寺:写真

放光寺の仁王門、国重文の金剛力士像が安置
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放光寺仁王門から見た心地よい参道 放光寺の山門 放光寺の本堂正面 放光寺の庫裏と唐破風の玄関屋根


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