甲州市: 熊野神社

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概要・歴史・観光・見所
熊野神社(甲州市)概要: 熊野神社は山梨県甲州市塩山熊野に鎮座する神社です。熊野神社の創建は平安時代初期の大同2年(807)に紀州の熊野本社の分霊を勧請されたのが始まりと伝えられています。その後、後白河法皇の勅願により、熊野本社(和歌山県)の建築形式を則り6神6社の社殿を造営しました。中世に入ると領主である武田家から庇護され武田信玄は紙本著色刀八毘沙門天像図、紙本著色飯綱権現像図、武田勝頼は紙本著色欹器ノ図と紙本著色渡唐天神像図を寄進、禁制などを発布し保護に努めています。江戸時代に入ると甲府藩主柳沢吉保や幕府代官などが庇護しています。明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が廃されましたが、境内には鐘楼が残され神仏習合の名残が見られます。

熊野神社本殿は拝殿背後の高台に位置に、往時は6棟が並んでいたとされ、本殿の東側2棟は文保2年(1318)に再建されたと推定される建物で、一軒社隅木春日造(切妻、妻入、向拝付)、檜皮葺、前面木階、3方高欄、脇障子無し、工法や技法は鎌倉時代を踏襲し紀州熊野神社の古制を残す貴重なものとして、「再興応仁元年丁亥十二月十日」(1枚)、「修覆宝暦元辛未十二月十五日」(2枚)、「修覆宝暦二壬申年十二月廿四日」(1枚)の棟札と共に昭和24年(1949)に国指定重要文化財に指定されています。その他の4棟の内3棟は江戸時代に再建されたもので、一軒社隅木春日造、鉄板葺、残りの1社は小祠となっています。拝殿は天文18年(1549)に建てられたもので、入母屋、茅葺、桁行5間、梁間3間、平入、外壁は吹き放しで柱は面取角柱、工法や技法は室町時代後期を継承するもので本殿同様に室町時代後期の神社拝殿建築の遺構として大変貴重な事から昭和24年(1949)に国指定重要文化財に指定されています。祭神は伊弉再尊、早玉男命、事解男命、忍穂耳尊、瓊々杵尊、彦火々出見尊。

熊野神社の文化財
・ 本殿(附:軒札4枚)2棟−鎌倉時代−一軒社隅木春日造、檜皮葺−国重文
・ 拝殿−室町時代−入母屋、茅葺、桁行5間、梁間3間−国指定重要文化財
・ 紙本著色刀毘沙門天像図−室町−縦71.0p、横25.8p−県指定文化財
・ 紙本著色欹器ノ図−室町時代−縦55.8p、横31.8p−県指定文化財
・ 紙本著色飯綱権現像図−室町時代−縦69.2p、横31.3p−県指定文化財
・ 紙本著色渡唐天神像図−室町時代−縦71.0p、横25.8p−県指定文化財
・ 熊野神社文書(9点)−武田晴信判物、武田勝頼禁制など−甲府市指定文化財
・ 熊野神社御幸行列−甲府市指定無形民俗文化財

熊野神社:写真

熊野神社
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