泉勝院(甲州市)概要: 祐徳山泉勝院は山梨県甲州市勝沼町勝沼(甲州街道の宿場町である勝沼宿)に境内を構える曹洞宗の寺院です。
泉勝院の創建は勝沼信友夫人(法名:勝月院誓庵理鳳大姉)が母親の菩提を弔う為開いたのが始まりと伝えられています。勝沼信友は武田家第17当主・武田信縄の子供で武田信虎の同母弟、武田信玄(晴信)の叔父にあたる人物とされ、有力国衆であった小山田氏の押えとして東郡勝沼郷(甲州市勝沼町)に配され、地名に因み「勝沼」姓を名乗り勝沼氏館を拠点として当地を治めました。
信友は天文4年(1535)に発生した「山中の戦い」で駿河の今川氏輝に与した相模の北条氏綱の軍と激突し討死、跡目は嫡男の信元が継ぎましたが、勝沼の地からは離れています。
泉勝院には勝沼信友の戒名とされる「福正院光山輝公禅定門」と「長遠寺快翁道俊大禅定門」、婦人の戒名である「勝月院誓庵理鳳大姉」、母親の戒名である「崇正院殿華岳妙栄大姉」の位牌が安置され、寺宝として勝沼氏縁の品々が伝わり、寺紋として武田菱を掲げています(現在は見る事が出来ないそうです)。
本堂は木造平屋建て、寄棟、銅板葺き、平入、桁行9間、梁間5間半、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。山号:祐徳山。宗派;曹洞宗。本尊:釈迦牟尼仏。
泉勝院:上空画像
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