北杜市: 海岸寺

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概要・歴史・観光・見所
海岸寺(北杜市)概要: 津金山海岸寺の創建は養老元年(717)、行基菩薩(奈良時代の高僧、日本初の大僧正)が庵を構えたのが始まりとされ、伝承によると行基菩薩は2躯の千手千眼観世音を彫刻し、1躯を当寺、もう1躯を長野県の海岸寺に安置したと伝えられています。天平9年(737)に聖武天皇の勅願所として「光明殿」の勅額を賜り、寛治年間(1087〜1094年)には甲斐源氏の祖となった新羅三郎義光が玄観律師を招いて鎮護国家の大道場としました。その後も甲斐源氏祈願所として庇護し、寺領などの寄進が行われ、応安年間(1368〜1375年)には甲斐源氏の後裔の武田武清が石室善玖和尚(建長寺:神奈川県鎌倉市)を招いて臨斉宗に改宗し中興開山しています。天正10年(1582)、織田信長の甲斐侵攻の兵火により多くの堂宇、寺記録、寺宝などが焼失しましたが、天正11年(1583)に新たに領主となった徳川家康から庇護され再建、慶長8年(1603)には徳川家の祈願所として寺領が寄進されています。宗派:臨済宗妙心寺派。本尊:釈迦如来。

現在の海岸寺観音堂(大悲閣)は弘化2年(1845)から20年の歳月をかけて完成したもので、入母屋、妻入、銅板葺、正面1間向拝付、間口3間(10.9m)、奥行5間(9.21m)、棟梁は立川流、立川和四郎富昌、江戸時代末期の寺院建築の遺構として貴重な存在で昭和48年(1973)に北社市指定文化財に指定されています(室町時代に建てられた旧観音堂は村山西割の聖観音堂として移築されています)。百番観世音石仏は現在の長野県伊那市高遠町出身の守屋貞治が製作したもので西国33カ所、坂東33カ所、秩父34カ所の各札所の観音像100躯で構成、意匠的に優れ、保存状態も良い事から昭和63年(1988)に北社市指定文化財に指定されています。六地蔵板碑は明応9年(1500)に建立されたもので、六地蔵信仰と板碑が結びついた非常に珍しい例として平成10年(1998)に北社市指定文化財に指定されています。山門は寄棟、桟瓦葺、三間一戸、八脚単層門。鐘楼門は入母屋、桟瓦葺、一間一戸、四脚楼門、上層部が釣鐘堂、周囲に高欄。本堂は入母屋、銅瓦棒葺、平入。

海岸寺:写真

海岸寺
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