原山神社(北杜市)概要: 原山神社は山梨県北杜市高根町下黒沢に鎮座している神社です。原山神社の創建は南北朝時代の延元元年(1336)に勧請されたのが始まりと伝えられています。祭神は木花開耶姫命ほか七柱の神々ですが、創建当時は鈴音がする鈴石(鈴石様)が御神体だったとされ現在も本殿下に安置されています。
元々、鈴石は若神子村から黒沢村に向かう坂道にあり、篤く信仰されていましたが、黒沢村の守護神にする為に動かそうとしたものの、この地で全く動かなくなった事から鈴石の上に社殿を造営したそうです。明治時代初頭に発令された神仏分離令を経て村社に列しています。
現在の原山神社本殿は安永7年(1778)に再建されたもので一間社流造、銅板葺、桁行106.5cm、梁間88.0cm、棟梁は下山村の松下喜内と若神子村の内藤源次右衛門、木挽は桜井八郎兵衛と孫八、屋根は甲府長円寺町の宮田孫兵衛が手掛けています。
原山神社の本殿は江戸時代中期に建てられた神社本殿建築の遺構で下山系大工の技術を継承する貴重なものとして平成元年(1988)に北杜市指定文化財に指定されています。祭神:木花開耶姫命、大国主命、大山祗命、火具土命、罔象女命、豊受姫命、事代主命、宇受女命。
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