根古屋神社(北杜市)概要: 根古屋神社は山梨県北杜市須玉町江草に鎮座している神社です。根古屋神社の創建等は不詳ですが江草兵庫助信泰(武田安芸守信満の3男)の居城である獅子吼城の北西麓に鎮座している事から城の鎮守社だったと推定され、城主だった江草氏や武田氏から崇敬されたと思われます(根古屋とは中世に築かれた山城の麓に設けられた城主の居館やその周辺の地名の事で、当社と獅子吼城との関係性が窺えます)。明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏教色が一掃され村社に列しています。
根古屋神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、瓦葺き、平入、桁行6間、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。本殿は一間社流造。神楽殿は木造平屋建て、寄棟、桟瓦葺き、桁行1間、張間1間、外壁は柱のみの吹き放し、欄間部に精緻な彫刻が施され、床の4周には高欄が回っています。
根古屋神社の大ケヤキは「田木」、「畑木」と呼ばれる2本のケヤキの巨木で構成され「田木」は推定樹齢1000年、根回り14.3m、目通り幹周12.0m、枝張り東13.0m、西8.0m、南7.5m、北10.0m、樹高20m。「畑木」は推定樹齢1000年、根回り12.6m、目通り幹周12.0m、枝張り東8.5m、西8.0m、南7.5m、北10.0m、樹高20m。古くから信仰占いの対象、「田木」の方が早く芽が吹くと稲作が豊作となり、「畑木」の方が早く芽が吹くと畑作が豊作になると云われています。
根古屋神社の大ケヤキは樹齢が1000年以上のケヤキが同じ境内にあるのは極めて珍しく、民衆とも密接に関わってきた貴重なものとして昭和33年(1958)に国指定天然記念物に指定されています。祭神:天児屋根命。合祀:加具土命、大雷神、菅原道眞、大山祇神。
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