実相寺(北杜市)概要: 大津山実相寺は山梨県北杜市武川町山高に境内を構えている日蓮宗の寺院です。実相寺の創建は室町時代初期の永和元年(1375)、日応上人(伊豆守実氏:身延山第五世鏡円阿闍利日台上人の弟子)が真言宗の寺院を譲り受け日蓮宗に改宗したのが始まりと伝えられています。中世は武田信玄の祈願所として庇護され寺領が寄進され、永禄4年(1561)の川中島の合戦の際にも家臣である蔦木越前守を遣わし武運長久が祈願されました。
実相寺境内にある「神代桜」は日本武尊が東夷東征の際、手植えしたと伝えられ、鎌倉時代にはこの地を訪れた日蓮が弱っている桜に願をかけるとたちまち元気になったという伝承があります。
推定樹齢2000年、樹高10.3m、根周り11.8m、枝張り東西17.3m、南北13.0、日本三大桜(三春滝桜:福島県三春町・根尾谷薄墨桜:岐阜県本巣市)の1つに数えられ、大正11年(1922)に国指定天然記念物に指定され、平成2年(1990)に新日本名木百選に選定されています。
実相寺の梵鐘は江戸時代初期の承応4年(1655)、比丘日念が住職の代に山高荘右衛門信之が大旦那として発願し、横沢出身の藤原朝臣磯崎惣右衛門重久が鋳造したもので、総高145cm、鐘身105cm、口径79cm、昭和53年(1978)に北杜市指定文化財に指定されています。
甲斐百八霊場第75番札所。山号:大津山。宗派:日蓮宗。本尊:十界勧請大曼荼羅。
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