台原家住宅(北杜市)概要: 台原家は隣接する甲州街道台ヶ原宿の鎮守である 荒尾神社・田中神社の社家を勤める家柄です。詳細は判りませんが、地名と同名である事から当地の開拓者か領主だった一族の後裔と思われます。姓は山高→祢古屋→大河原→台原→古屋に変遷したそうで、菅原村誌によると室町時代に山高信重が一族と共に当地を開拓したされる為、信重が祖という事になります。現在の主屋は元禄13年(1700)に建てられた建物で木造平屋建て、切妻、金属板葺(元板葺)、平入、桁行8.5間(15.45m)、梁間5間(9.09m)、間取りはオモテザシキ(8帖・床の間付)、ウラザシキ(8帖・床の間付)、コタツノマ(8帖)、ゲンカン(6帖)、オカッテ、ナンド(6帖)、ダイドコロ(土間)、マチアイ、板間、モノオキ(土間)、などで構成されています。街道正面には表門(切妻、桟瓦葺き、一間一戸)、土塀。台原家住宅は江戸時代中期に建てられた数少ない社家建築の遺構として貴重な存在で平成10年(1998)に北杜市指定文化財に指定されています。
台原家住宅:上空画像
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