常説寺(甲斐市)概要: 順徳院山常説寺は山梨県甲斐市吉沢に境内を構えている日蓮宗の寺院です。常説寺の創建は平安時代の弘仁14年(823)、栄澄(最澄の弟子)が最澄が自ら彫刻したという釈迦如来像を本尊とする天台宗の寺院として開山したのが始まりと伝えられています。
当初は台嶺山円乗寺(後に)と称していましたが承久年間(1219〜1221年)に順徳上皇が勅使を遣わせ甲州御岳金峰山に祈願した際に円乗寺の萩堂に半年にわたり天下泰平の祈願を行った事から、寺号を順徳院山圓乗寺に改めています。
その後、文永年間(1264〜1274年)、日蓮宗の開祖である日蓮上人が金桜神社に参拝に訪れた際、当寺に宿泊し、住職が帰依したことで日蓮宗に改宗し現在の寺号である常説寺に改称しました。
常説寺の寺宝である「白輿」は承久3年(1221)に起こった承久の乱により佐渡(新潟県佐渡市)へ配流となった順徳天皇が越後寺泊(現在の新潟県長岡市寺泊町)より金桜神社に勅使を遣わし祈願した際、使用されたと伝わるもので、鎌倉時代の特徴を残した貴重な輿の遺構として昭和24年(1949)に国指定重要文化財に指定されています。山号:順徳院山。宗派:日蓮宗。
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