神明神社(甲斐市)概要: 神明神社は山梨県甲斐市富竹新田に鎮座する神社です。神明神社の創建は江戸時代初期の寛永16年(1639)、当時の代官平岡次郎右衛門和由が富竹新田村を開き、その氏神として勧請したのが始まりと伝えられています。
現在の本殿は安永9年(1780)、信濃守従五位下源朝臣光章(加賀美光章)が神主の代に建てられたもので、一間社流造、檜皮葺、江戸時代後期に建てられた神社本殿建築の遺構として貴重な存在で棟札1枚と共に平成16年(2004)に甲斐市して文化財に指定されています。
境内に鎮座する古社水神宮は享保4年(1719)、富竹新田村の開村に尽力を尽くした当時の代官平岡次郎右衛門和由の功を称え水神を祀ったもので、高さ83.5cm、幅54.5cm、奥行き81.5cm、富竹新田村の歴史を知る上で貴重な資料であることから平成8年(1996)に甲斐市指定史跡に指定されています。
※ 平岡次郎右衛門和由は天正12年(1584)に生まれ、家柄としては武田家の家臣だったものの、武田家が滅亡後は徳川家に仕えた事で元和3年(1617)に家督を継ぐと幕臣として甲府郡代に就任し、元和8年(1622)には甲斐一国の代官触頭(甲斐国に赴任した代官を統括する役職)となっています。特に寛永14年(1637)から釜無川から水路を整備しその用水を利用した新田開発で実績を挙げています。祭神:天照皇大神。
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