加賀美遠光公館跡(南アルプス市)概要: 加賀美遠光館は甲斐源氏の祖とされる新羅三郎義光の曾孫である遠光が甲斐国巨麻郡加賀美郷の領主となったことで加賀美氏を称しこの地に館を築いたと伝えられています。館は東西約220m、南北約170m、周囲には堀と土塁を廻した中世の居館形式で、承元2年(1208)に遠光の孫とされる加賀美遠経が武田八幡宮(山梨県韮崎市)別当の法善寺を移したことで大きく改変されたと思われます。
それでも近年までは南北の掘や土塁などの遺構が見られたそうですが次第に平滑に整備されたようです。法善寺前の水路も堀の跡だったとされ、境内の広大さなどから当時の館の威容は伝わってきます。加賀美遠光公館跡は中世の居館跡として貴重な事から昭和46年(1971)に南アルプス市指定史跡に指定されています。
加賀美遠光公館跡:上空画像
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