鳥沢宿(大月市)概要: 甲州街道の宿場町である鳥沢宿は2宿に分かれていて上鳥沢宿は、本陣1軒、脇本陣2軒、旅籠13軒(大5軒・中3軒・小5軒)、問屋1軒、宿場の規模は6町17間(約685m)。
下鳥沢宿は、本陣1軒、脇本陣2軒、旅籠11軒(大3軒・中4軒・小4軒)、問屋1軒、宿場の規模は4町30間(約495m)と甲州街道では小規模の宿場町がほぼ隣接(約550m)した形で設置されました。人馬継立や問屋役等は1ヶ月を半分に分け前半15日間を上鳥沢宿、後半15日間を下鳥沢宿でその役を務めました。
元々は小西村と称していたそうですが、江戸時代初期に周辺の地名と共に十二支に因んだものに変更になったとされます(犬目宿や猿橋宿、駒橋宿など)。明治時代以降、鉄道の駅舎が設置された事で、周辺(旧富浜村)の中心として地位を確立し村役場や小学校が建設され市も開設され繁栄しました。
道路の幅が当時から広かった為、藩政期の建物は少ないものの両側に木造2階建、切妻、平入り、出桁造の町屋建築が軒を連ね、宿場町らしい町並みを一部残しています。
甲州街道:宿場町・再生リスト
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