花咲宿(大月市)概要: 花咲宿は下花咲宿と上花咲宿の2宿で1つの宿場の任を担い、月の前半15日を上花咲宿、後半15日を下花咲宿が勤めました。下花咲宿は本陣1、脇本陣2、旅籠22軒、長さ4町16間と比較的中規模の甲州街道の宿場町で、上花咲宿は本陣1軒、脇本陣2軒、旅籠13軒、長さ4町11間と下花咲宿に比べると小さい宿場町でした。
地名は両方の集落の間に花折という地名の場所に見事な桜の古木があり春になると多くの花を咲かせた事が起因してると云われています。人馬の継ぎ立ては上花咲宿との間で半月交替で本陣は代々星野家が勤めていました。
現在は道路の拡幅工事などで旧観は失われ交通量が多く宿場町としての雰囲気はかなり失われていますが、本陣である星野家が残され、江戸時代に建てられた甲州街道の数少ない本陣建築の遺構として国指定重要文化財に指定されています。
下花咲宿も近くには江戸日本橋から24里目にある「下花咲一里塚」の片側が残され貴重な事から大月市指定史跡に指定されています。上花咲宿には真宗大谷派の善福寺が境内を構え入母屋、桟瓦葺、一間一戸の鐘楼門が異彩を放っています。
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