法性寺(上野原市)概要: 富士山威徳院法性寺は山梨県上野原市鶴島に境内を構えている天台宗の寺院です。法性寺の創建は平安時代初期の大同年間(806〜810年)、弘法大師空海が全国を巡錫していた際、一宇を設けたのが始まりと伝えられています。その後、兵火により多くの堂宇、寺宝、記録などが焼失し衰退します。
当初は蓮乗寺と称し真言宗の寺院でしたが元禄16年(1703)に真正阿闍梨が富士山の麓の上吉田村にあった法性寺を移し寺号を白蓮山法性寺に改称し天台宗に改宗しています(その後、現在の山号、院号を改称)。
法性寺本尊の木造阿弥陀如来坐像は武州豊島郷下谷赤城山灯明寺から遷されたもので、伝:平安時代中期に慈恵大師作、桧材、寄木造、像高62.7cm、当時の仏像として貴重な事から山梨県指定文化財に指定されています。境内の古い石段と、鐘楼門(天明年間建築、一間一戸、四脚楼門)が風情を感じさせます。山号:富士山。院号:威徳院。宗派:天台宗。本尊:阿弥陀如来。
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