熊野神社(市川三郷町)概要: 熊野神社は山梨県西八代郡市川三郷町市川大門平塩に鎮座している神社です。熊野神社の創建は不詳ですが平安時代後期の天永年間(1110〜1113年)、この地に居館を築いた新羅三郎義光の3男源義清が館の鎮守社として勧請したのが始まりと思われます。現在の本殿は江戸時代後期に建てられたもので、一間社流造、檜皮葺、正面1間軒唐破風付向拝付き、総欅造、当時の神社建築に見られる精巧な彫刻(壁面:向かって右側「翁の図」、左側「大蛇成敗の図」、背面「鍛冶師の図」、脇障子「昇龍・降龍」)が建物全体に施され、建物自体が工芸品のようになっています。
熊野神社本殿は江戸時代後期に建てられた神社本殿建築の遺構として貴重な存在で昭和48年(1973)に市川三郷町指定文化財に指定されています。
又、境内には樹高19.3m、根廻り4.7m、目通り3m、枝張り、東3m、西9.8m、南6m、北7mの大クヌギがあり、貴重な事から平成5年(1993)に市川三郷町指定天然記念物に指定されています。又、周辺は義清が初めて甲斐国赴任し居館を設けた事から甲斐源氏発祥の地とも言われています。祭神:天照大神他十二柱。
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