旧武藤家住宅(富士吉田市)概要: 旧武藤家住宅は江戸時代初期の寛文から延宝年間(1661〜1679年)に建てられたと推定される建物で、木造平屋建て、兜造り、茅葺、桁行12間、梁間4間、建坪154.83u(約47坪)、外壁は真壁造り、素木縦板張り、間取りや構造材の仕上げが蛤刃や手斧を使用しています。
内部は広間型(三間型)で向って左側約半分が土間で「でいどこ」、「しごとば」、「みそぐら」が配され、中央部分は板の間、囲炉裏付の「いどこ」、向って右端には畳敷き10帖の「でえさ」、畳敷き6帖の「おくでえ」が配され居室部の正面と座敷側には縁側が設けられていました。
旧武藤家住宅は江戸時代初期に建てられた農家建築の遺構として貴重な事から昭和58年(1983)に富士吉田市指定文化財に指定されています。当初は現在の富士吉田市下吉田東町に建てられていましたが昭和57年(1982)に現在地に移築復元され富士吉田市歴史民俗博物館として一般公開されています。
旧武藤家住宅:上空画像
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