永源寺(中央市)概要: 豊田山永源寺は山梨県中央市下河東に境内を構えてる曹洞宗の寺院です。永源寺の創建は平安時代の天暦2年(948)、良顕が開山したのが始まりと伝えられています。その後、天正元年(1573)に愚庵宗智(龍華院6世)により中興開山しています(慶長年間:1596〜1615年とも)。
又、永源寺境内は甲斐武田家13代当主武田信満の2男である武田右馬助信長の家臣加藤入道梵玄の屋敷跡とされ、正面と東側には掘の跡とされる水路が残されています。
永源寺には寺宝が多く、中でも木造聖観音菩薩立像は藤原時代に製作されたと推定されるもので、檜材、寄木造、漆箔、像高97cm、大変貴重な事から明治39年(1906)に国指定重要文化財に指定されています。
木造普化禅師座像は江戸時代末期に製作されたと推定されるもので、檜材、寄木造、胡粉地彩色、玉眼、像高43cm、貴重な事から昭和50年(1975)に中央市指定文化財に指定されています。
明暗寺屋根瓦は明治4年(1881)に廃寺になった明暗寺が取り壊しになった際、主要な建物の鬼瓦を永源寺に移したもので、貴重な事から昭和50年(1975)に中央市指定文化財に指定されています。
古文書は安永3年(1774)に明暗寺八世住職貴光大和尚から巨摩郡地頭田中盛左衛門に宛てた文書で縦30.4cm、横76cm。葵金具付御簾は上記の文書で記されたもので長さ168.5cm、幅44.3cmが二竿、共に貴重な事から平成5年(1993)に中央市指定文化財に指定されています。
甲斐百八霊場第50番礼所。甲斐八十八ヶ所霊場第86番札所。甲斐国三十三番観音霊場第2番札所(札所本尊:・御詠歌:世を照らす 光を永く 伝えんと 源寺に ひくぞたのもし)。山号:豊田山。宗派:曹洞宗。本尊:聖観世音菩薩。
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