笛吹市: 遠妙寺

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概要・歴史・観光・見所

遠妙寺(笛吹市)概要: 鵜飼山遠妙寺は山梨県笛吹市石和町市部に境内を構えている日蓮宗の寺院です。遠妙寺の創建は弘安年間(1280頃)、日朗上人(日蓮上人の高弟)が鵜飼勘作の霊を慰める為草庵を結んだのが始まりと伝えられています。

伝承によると壇ノ浦の戦いで平家が滅亡すると、その一族である平時忠(平安時代末期の公家、堂上平氏)が当地に落ち延び鵜飼を生業にしていたそうです。ある時、禁猟を犯した事から簀巻きの刑にされると、逆恨みから悪鬼となり村人に悪さをするようになりました。

文永11年(1274)、日蓮上人が当地を訪れ、河原の石に法華経の1部を写経し川底に埋め供養すると悪鬼(平時忠)は成仏したと伝えられています。明徳元年(1390)には日梵が現在地に境内を移し寺院として整備、寺号を石和山鵜飼寺と称しました。慶長年間(1600頃)に現在の寺号である鵜飼山遠妙寺に改称、身延五ヶ寺、川施餓鬼の根本道場として寺運が隆盛します。

遠妙寺境内には総門(切妻、桟瓦葺、一間一戸、高麗門)、本堂(入母屋、桟瓦葺、平入、桁行6間、正面1間向拝付)の他、鵜飼堂(勘作の墓)、鵜飼天神(鎌倉時代)、経石(七字の経石:鎌倉時代)、勘作の供養塔など鵜飼勘作縁のものが多く謡曲「鵜飼」の舞台となっています。

現在の仁王門は寛政元年(1789)に再建されたもので、入母屋、桟瓦葺、三間一戸、八脚楼門形式、内部には密迹金剛神像(像高6尺2寸:約2m)、執金剛神像(像高6尺2寸:約2m)が安置、旧石和町唯一の楼門建築として貴重な存在で笛吹市(旧石和町)指定文化財に指定されています。

石和温泉郷七福神:大黒天。甲斐百八霊場第39番札所。山号:鵜飼山。宗派:日蓮宗。本尊:十界曼荼羅。

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遠妙寺:上空画像

【 参考:サイト 】
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遠妙寺:ストリートビュー

遠妙寺:写真

遠妙寺境内正面に設けられた高麗門形式の総門と石造寺号標と石塔
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遠妙寺参道に設けられた楼門形式の山門と石燈籠 遠妙寺山門から見た歴史ある境内の様子を写した画像 遠妙寺本堂と香炉、大型石燈籠を撮影した写真 遠妙寺境内に建立されている勘作の供養塔


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